近年、コロナウィルスの影響やどこからでもアクセスできる利便性の高さから、「ウェビナー」と呼ばれるオンラインセミナーの需要が高まっており、ウェビナーを開催する企業も増えています。
しかし、ウェビナーを開催するにあたってどのウェビナーツールを選べばいいのか分からない方や、ツールを使うのにコストを掛けたくないという思いから導入に踏み切れないケースもあるでしょう。
そこで、この記事では低価格ウェビナーツールを選ぶ際の注意点を説明します。
目次
無料ツールもあるけれど・・・・・・。なぜ無料ツールはおすすめではないのか?
ウェビナーを開催するにはウェビナーツールの導入が必須です。
ウェビナーツールには無料のものもありますが、ウェビナーの良さを最大限発揮したい場合はおすすめできません。
ここでは無料ツールがおすすめできない5つの理由を説明します。
参加人数に限りがある
無料ツールは大抵の場合、1度に参加できる人数に制限があります。
例えば、無料で利用できるSkypeは参加人数が25人、Googleハングアウトはビデオ通話の場合、参加人数が最大25人と、多数の参加者を募集する際の利用には向いていません。
また、参加人数が100人規模など十分な人数枠であっても、配信時間に制限がある場合もあります。
そのため、セミナーや会社説明会など、大規模で長時間のウェビナー配信を行いたい場合は無料ツールでは不十分です。
参加者の管理ができない
無料ツールは、ウェビナー参加者の情報や出欠状況、入退室のタイミングなどの詳細が分かりません。
また、何度もウェビナーを開催する場合は、新規の参加者が多いのか、以前も参加したことがある参加者が多いのかによって内容を変更する必要があります。
しかし、参加者の情報に参加実績が紐づけられなければこのような変更は不可能でしょう。
さらに、集客、招待メールやフォローアップメールなどもスムーズに行えないため、申し込み率、参加率が低くなってしまいます。
その他にもチャットや音声での発言の許可、不許可の設定ができず、空気を乱す参加者がいた場合に退席させることができません。
参加料を集められない
Youtube LiveやFacebook Liveなどの無料ツールは、リンク先が分かれば誰でも閲覧できてしまいます。
視聴者から参加料を徴収するには、参加可否の確認とは別に銀行振込を依頼する必要があります。
しかし、この方法は参加可否と参加料の払い込みの完了を照らし合わせる手間がかかるため、少人数向けのウェビナーであれば問題ありませんが、大人数向けのウェビナーでは処理が難しく、ミスも招きやすいでしょう。
一方、有料ツールであれば有料のウェビナーと無料のウェビナーを分けて開催することができて、参加申し込みと集金を同時に行うことができます。
回線が安定しない
ウェビナーを実施する際は資料や講演者の身振り手振り、表情がはっきり映る必要がありますが、無料ツールはインターネット回線の品質が悪く、映像が粗くなりやすいです。
資料の文字や表情などがぼやけてしまうと、重要な情報を正確に伝えられない恐れもあります。
また、ウェビナー配信中の音割れや動画の停止、音声と映像にタイムラグが発生すると、ウェビナー参加者の離脱率を上げるだけでなく、主催者に対するイメージを下げてしまいます。
セキュリティが十分でない
無料ツールは、セキュリティ対策が万全ではありません。
そのため、ウェビナーの動画を不特定多数の参加者の端末にダウンロードされて転用や複製されてしまう恐れや、アカウント情報が流出してしまうリスクがあります。
一方、有料のツールならばセキュリティもしっかり施されているので、安心してウェビナーを配信できます。
有料だけれど低価格・高品質なウェビナーツール3選
ここまで無料のウェビナーツールの課題点をご紹介しました。無料のウェビナーの課題点は理解できたものの、有料のウェビナーツールはコストが気になり、導入を迷っている方もいるでしょう。
そのような方に向けて、次は有料でありながら低価格・高品質なウェビナーツールを3つ紹介します。
ネクプロ
ネクプロは有名企業にも採用されており、管理IDも30万を超すウェビナーツールです。
国内最安値のプランも存在し、多くのユーザーが支持しています。
ネクプロは主に日本企業向けに機能が整備されていて、初心者でも容易に配信できるシステムを備えていて、PCだけでなく、スマホ、タブレットなどマルチデバイスに対応しています。
特別なソフトウェアのインストールが不要ですぐに使いはじめることができます。
ウェビナーの開催形式も誰でも容易に参加できる「オープン配信」と会員限定の「クローズド配信」の実施が可能です。
また、集客と開催についてはボタン1つで配信できる分かりやすい操作性や、申し込みページの自動生成システムを搭載。
複雑な設定を行わなくても、ウェビナーをすぐに開催できます。
そして、ライブ配信では、チャット機能によって参加者と双方向的なコミュニケーションが可能なので、視聴者の温度感や疑問点をすぐにキャッチすることが可能です。
各コンテンツへの参加者・申込者の情報やアンケートの集計、分析やチャット履歴の管理にも対応していますので、参加者のアフターフォローも簡単です。
また、ネクプロは、音声や映像の途切れを減少させる点にも気を配っており、配信のデータ量をユーザーの回線の状況によって変化させて安定した配信を実現しています。
さらに、ネクプロはマーケティング用途を重視した設計になっており、少ない負担で有効にウェビナーをマーケティング施策に取り入れることが可能です。
マーケティングタグを埋め込むことによって外部ツールでの効果測定も可能にしています。ウェビナーの開催で得られた情報はすぐにデータ化することができ、分析結果をマーケティングや次回開催予定のウェビナーに活用することができます。
その他にも、来場型のセミナーとウェビナーの受付管理を一元管理できるシステムを搭載しているため、セミナーのスムーズな集客および開催を実現できるでしょう。
なお、集客が不安な場合は広告展開の代行サポートも行っています。
▼導入企業例
>>ネクプロの詳細をチェックする<<
ネクプロなら実際にウェビナー・webセミナーを体験しながら製品詳細をチェックできます。
ウェビナー・webセミナーを視聴しながら営業担当者とチャットで質疑応答ができるので、疑問や不安を解消することもできます!
導入事例もダウンロードして見ることができるので、ぜひチェックしてみてください。
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wellcast(ウェルキャスト)
wellcastは最大50人が同時に接続できるウェビナーツールです。
ソフトウェアのインストールは不要で、配信者は、イベントURLを事前にウェビナー参加希望者にメールなどで配布し、参加者はURLをクリックするだけで自分のPCから視聴できます。
配信者は3人まで追加でき、ディスカッションの配信も可能で、配信側のデスクトップやアプリケーションの画面を参加者と共有できます。
この機能を活用することにより、同一画面を見ながらコミュニケーションを取ったり、確認をしたりすることができるので、参加者にとって分かりやすいセミナーにすることができるでしょう。
また、分からない部分や意見を言いたいとき、参加者はチャット機能によってリアルタイムに配信者に伝えることができます。
さらに、ウェビナーの配信内容を録画しておけば、配信後にダウンロードしてもらうことができるので、視聴者は気になった部分の確認や何度も見直して内容の確認ができます。
ウェビナー配信後は参加者の評価とコメントの収集により、参加者のリアルな意見を把握することができますので、今後の改善に役立てることができるでしょう。
CSVファイルで参加者の情報をダウンロードすることが可能なので、kintoneやHubSpot、slackといったサービスと連携して参加者を招待したり、参加者情報を登録したりできます。
GigaCast(ギガキャスト)
GigaCastは招待セミナー、申込セミナー、オープンセミナーの3タイプのセミナーが開催可能なウェビナーです。
マルチデバイス対応で、PCの他にスマホやタブレットで視聴できます。
小さな配信帯域でも高画質の映像の提供が可能で、細かい文字もベクター形式に自動変換されるのではっきり読めます。
万が一、特定の配信回線に障害が発生しても別の回線で配信することが可能です。
告知Webページ・申込フォームは自動生成され、配信者は参加者へログイン情報をメール配信でき、参加者の誰が視聴したか、視聴開始日時、視聴時間などの出欠確認ができます。
そして、セミナー管理画面はIP制限がかけられるので、アクセスを制限が可能です。
また、実際のセミナーのようにペンツールでスライド資料の上に書き込みすることができ、PC画面の共有もできます。
さらに配信したセミナーは全て録画可能で、簡易編集機能もついています。
録画したセミナーは配信サーバーの準備が不要で、録画閲覧URLから視聴することができ、閲覧ログの分析も可能。
また、録画セミナーとリアルタイムチャットで疑似ライブセミナーが配信できます。
録画したデータはMP4形式でダウンロードでき、Youtubeや自社Webサイトに掲載できる他、APIの提供によってGigaCastと自社の既存システムとの連結もできます。
低価格ウェビナーツールを選ぶ際の注意点
ここまでのご説明で、低価格帯のウェビナーツールでもしっかりと機能が備わっていることがお分かりいただけたでしょう。
ここでは、低価格ウェビナーツールを選ぶ際の注意点を5つ紹介します。
事前に利用できる機能の範囲を確認しよう
ウェビナーには「動画配信」と「ライブ配信」の2種類あり、導入しようとしているツールがどちらの種類を提供しているか確認することが必要です。
ツールすべてが「動画配信」と「ライブ配信」のサービスを提供しているわけではないので、導入前に確認しておきましょう。
あらかじめ動画を作成し、視聴者が一定期間視聴できるシステムを作りたければ、動画配信を提供しているツールが良いでしょう。
一方、視聴者と配信者が実際のセミナーのようにお互いにコミュニケーションを取りながら進行していきたい場合は、ライブ配信形式を選ぶ必要があります。
また、ウェビナー中にライブチャットの形式で質疑応答機能や、資料や画面の共有機能、ウェビナー後のアンケート機能があれば便利です。
オフラインセミナーを想像して、自社に必要な機能を洗い出し、サービス提供元が必要な機能を搭載しているかチェックしましょう。
事前にサポートの範囲を確認しよう
ウェビナーツールで頻発するトラブルに、配信中の音声が出なくなったり、ユーザーが視聴できなくなったりする配信トラブルがあります。
そのため、トラブルが発生した際にウェビナーツールの提供元に即時確認できる環境があると安心です。
したがって、ウェビナーツールが配信トラブルを起こした際にどのようにサポートしているかを確認しておくと良いでしょう。
また、ウェビナーも通常のオフラインセミナーと同様に、集客や事前準備、ウェビナー後の改善はとても大事です。
提供元によってはウェビナー配信前の当日の集客サポートや参加者へのフォローアップ、ウェビナーを初めて主催する配信者向けに運営シナリオ作成を代行してくれる場合もあります。
配信ツールの提供だけでなく、事前、事後のサポートが欲しい場合は提供元のサポートの範囲を確認しておきましょう。
口コミや評判、使ってみた系記事を参考にしてみよう
口コミや評判の記事を参考にすると、各ウェビナーツールが実際に使いやすいのか、優れているのかを確認することができます。
料金が安くても、機能面が不足しているウェビナーツールや、多機能であっても、使いにくいツール、コストパフォーマンスが悪いツールなどを避けることができます。
また、実際に使ってみたことを紹介する記事を参考にすると自社へのウェビナーツールの導入イメージを掴みやすいでしょう。
導入企業例を参考にしてみよう
導入企業の例を参考にしてみると、導入時の効果を数値として把握することができます。
また、自社と類似した状況の導入企業の例を参考にすることで自社に必要なウェビナーツールの機能やツールを選ぶ際にチェックするべき要点がはっきりします。
導入前にデモ版を利用しよう
いくつかウェビナーツールの候補を絞ることができたら、無料のデモ版を試用してみましょう。
実際の操作方法は簡単かどうか、自社に必要なオプション機能は十分に備わっているかなど実際にウェビナーツールを使用してみないと分からない不明点がすぐに分かります。
また、システム導入前に試用することで、細かい機能や使い方が分かるので、導入後に失敗するリスクを回避することができます。
デモ版を活用して、いくつかのウェビナーツールを比較検討してみましょう。
こんなときは高価格のウェビナーツールを検討しよう
低価格ツールを使ってみて、問題があった場合は高価格ツールを検討してみましょう。
ここでは高価格ツールを使うべきケースを2つ紹介します。
低価格ウェビナーツールを使ってみて問題があった
大規模のウェビナーを開催することになって、参加人数の上限が足りなかったり、導入後しばらくして必要な機能が分かったりした場合は高価格のウェビナーツールの使用を検討しましょう。
コストはかかりますが、高価格なウェビナーツールは参加人数の上限が多く、多機能なツールが多いです。
どうしても欲しい機能がその高価格ツールにしかない
機密会議などでIP制限などのアクセス制限やストリーミング配信機能など、セキュリティが充実した機能などどうしても欲しい機能がその高価格ツールにしかない場合は該当ツールを導入しましょう。
なお、低価格プランには備わっていない機能も、ビジネスプランやエキスパートプランに欲しい機能が搭載されていることもありますので、グレードが高いプランに申し込んでみても良いでしょう。
ウェビナーはコストと質のバランスを。低価格ツールでも配信できる!
ウェビナーは手軽に見込み顧客にサービスや商品を紹介することができ、チャットなどで双方向コミュニケーションを取ることにより、視聴者の疑問を解消し、関心を高めることができます。
また、ウェビナーを開催するにはツールが必要ですが、低価格で高品質なツールはコストと品質のバランスがとれています。
ウェビナーを開催しようとしている方はまずは低価格帯のツールから導入を検討してみてはいかがでしょうか。