一般的なセミナーは、会議場や展示場などの場所を借り、参加者に足を運んでもらって行います。
対してウェビナーの場合は、インターネットの動画配信サービスを利用することで、開催者や参加者はどこにいてもセミナーに参加できるようになります。
場所を問わずに参加できる特徴があるため、対面式のセミナーよりウェビナーの方がより多くの集客を見込めます。
ウェビナーには、リアルタイムで視聴者が参加できる「ライブ配信」と、セミナーを録画したものを視聴者がダウンロードして見ることができる「録画配信」という形式があります。
ライブ配信では、対面式のセミナー同様にその場で質疑応答をすることができ、録画配信では何度も見返すことができるメリットがあります。
近年、ウェビナーは企業の会社説明会、製品紹介、会議などさまざまな場面で用いられています。
しかし、配信機材が必要なため、コスト面を考えて導入に踏み切れない企業もいます。
そこで、この記事では、ウェビナーや安いツール・機器でも配信が可能なのか、開催のポイントについてご紹介します。
目次
ウェビナーに必要なものは?
ウェビナーを実施するにあたり必要なツールは一般に、ビデオカメラ、マイク、パソコン、ウェビナー配信ツールです。
ここからはウェビナーに必要なツールそれぞれについて詳しく解説していきます。
カメラ
ノートパソコンに搭載されているカメラを使ってウェビナーをすることはできます。
しかし、PC搭載のカメラでは画質やカメラワークに限度があり、良質な配信をすることは難しいでしょう。
従来のセミナーのようにライブ感のある映像を配信するためには、カメラとパソコンは別々のものを用意した方がベターです。
また、独立したカメラを使うことで配信中のPCへの負荷も減らせるため、映像や音声が途切れにくくなるというメリットもあります。
マイク
マイクもカメラと同様にPCに搭載されているもので配信・録画は可能です。
しかし、PC搭載のマイクでは集音範囲が制限されたり、クリアな音声で配信できなかったりします。
マイクもカメラと同様にパソコンとは別に用意することをおすすめします。
ただし、手持ちマイクでは、ノイズが入りやすく視聴者にストレスをかけてしまう恐れがあります。
マイクを別に用意する際には、高く音質が良い「ピンマイク」がおすすめです。
ウェビナー配信ツール
カメラ、マイクに加えて、ウェビナーの配信・録画に必要になるのがウェビナー配信ツールです。
配信ツールは、参加人数、配信方式はライブ配信なのか録画配信なのか、リアルタイムで参加者と意見交換ができるものかなど、求める条件によって選ぶツールを決めるようにしましょう。
また、ウェビナー配信ツールでは動画配信のみならず、集客・受付管理・配信スケジュール管理など、さまざまなタスクを一元的に管理できます。
ウェビナーは安いツール・機器でも配信は可能?
ウェビナーと聞くと「配信ツールに高いお金がかかるんじゃないか」「機器も高い方がいいんじゃないか」と考える方もいるかもしれません。
しかし、月額費用5,000円からのプランを提供している会社もあり、大幅なコストをかけなくてもウェビナーは開催できます。
近年はウェビナー配信ツールの種類が豊富になってきています。
開催したいウェビナーの規模や環境に応じて選ぶべきツールやプランも異なるので、自社のニーズに合ったウェビナー配信ツールを選びましょう。
安い機器でも配信可能
カメラやマイクについては業務用の高性能な機器を揃える必要はありません。
それぞれ、10,000円以下の価格帯のものでも問題なく使えます。
来場型のセミナーでAV機器に設備投資が必要なほか、会場費やスタッフを確保するコストが必要なので、その点ウェビナーは格段にコストを抑えて開催することができます。
無料ウェビナーツールもある
ウェビナー配信ツールは有料のものがほとんどですが、無料のウェビナーツールもあります。
代表的なものでは、例えばYoutubeやSkypeを使うことでウェビナーを無料で開催することもできます。
Youtube
動画配信サービスのYoutubeを利用すれば、ウェビナーをライブ配信することも録画配信することもできます。
Youtubeは無料で使えるためウェビナー初心者にはおすすめです。
回線が安定していることが大きな特徴で、映像が見られなかったり、音声が途切れたりすることはほぼありません。
手軽に使えて使い勝手がよく、初心者から上級者まで使えるのがYoutubeの強みです。
また、アーカイブ設定しておくと、配信した映像はそのままYoutubeのサーバー上に動画として保存されるため、ローカル環境に動画を保存する必要がありません。過去に配信した映像が必要になった場合は、Youtubeからダウンロードすることができます。
さらに、Youtubeでは広告収入を得られる可能性もあります。
収益化をするためにいくつか条件はありますが、うまく活用すればYouTubeで利益を得られるかもしれません。
さらに、Youtubeを利用するユーザーは年齢層も幅広いため、企業や商品の認知度を高められるなどのメリットもあります。
Skype
SkypeはMicrosoftが提供しているビデオ通話サービスです。
Skypeでウェビナーを開催するためには、事前にskypeのIDを取得する必要があります。
ID取得後、お互いに相手のSkype IDを登録することで直接通話やチャットが利用可能になります。
事前準備はPCやスマートフォンにSkypeをインストールして、相手のIDを検索して接続するだけで準備完了です。
個々のIDによって接続するSkypeは、グループ通話であっても個人アカウント同士で接続されます。
ただし、グループ通話では回線が不安定になることもあり、接続環境によってはウェビナーの開催が難しい場合があります。
また、Skypeには通話を録音する機能は標準搭載されていません。
したがって、ウェビナーを何度も視聴したい場合は別途で録音ソフトをインストールする必要があります。
また、Skypeには画面を共有する機能がありますが、この機能はPC環境のみで有効です。
スマートフォンやタブレットからは画面共有ができません。さらに、
Skypeには他のWeb通話ツールにあるようなリッチな資料共有機能(ホワイトボード)搭載されていないことにも注意が必要です。
ウェビナー配信ツールのみはある程度お金を掛けたほうが良い
ここまで、無料でウェビナー配信に使うことができるツールを見てきましたが、ビジネス向きの有料ウェビナーツールについて考えてみましょう。
ここまでウェビナーに必要なカメラやマイクはさほど高額なものを買う必要はないとご紹介しました。
しかし、ウェビナー配信ツールだけは無料でなく、ある程度のコストをかけて有料のツールを活用することが望ましいです。
理由としては、有料のウェビナーツールは通信の安定性が良く、複数の通信や、海外との通信もスムーズに行えるためです。
つまり、無料のウェビナーツールと比べると、有料のウェビナーツールの方が全般的に機能のクオリティが高いのです。
また、有料版のツールはアフターサポートに対応していることが多いです。トラブルが発生した際、有料のウェビナーツールならサポートに頼ることができます。
なお、サポートを利用する時の注意点として、サポート料金が通常の料金設定に含まれているのか、別途オプションとなるのか、確認しておくようにしましょう。
さらにウェビナー配信ツールの中には、申し込みした人に対する参加確認メールの送信や、参加者リストの作成が一括で管理できるものもあります。
この機能を使えば、セミナー直前に確認メールを送って、参加者にリマインドすることも可能です。
参加者の管理・マーケティング活動も有料配信ツールの強みでしょう。
その他にも、有料の配信ツールは参加費の支払いを処理する機能がついているケースも多いため、精算管理もスムーズに行えます。
対面式のセミナーなら当日受付で参加費を現金払いしてもらうことができますが、遠隔でのセミナーの場合、事前のキャッシュレス決済をしてくれるツールは役に立つはずです。
安い機器でウェビナーを開催する際のポイント
安い機器でウェビナーを開催する時には、ビデオカメラの画質や、マイクの集音機能が鍵をにぎります。
この2つの質が悪いと、視聴者はストレスを感じてしまいます。
そのため、安い機器でも最低限の写りと音質のカメラ・マイクを用意しましょう。
ここでは、ウェビナーの開催コストを最小限におさえて成功させるためのポイントをご紹介します。
「安い≠質が低い」とは思わずに機器を選ぶ
「安いカメラ・マイク=画質や音質が悪い」という訳ではありません。
最近では安価な機器でも十分に性能のいい製品が数多く販売されています。
ウェビナーを開催する際には、自社の環境やツールの相性にも気を配って機器を選ぶようにしましょう。
ウェビナー本番当日前に利用してテストする
あらかじめトラブルなく機器類が作動するか、配信ツールの接続に問題点はないかなど、事前に試してみることが大切です。
事前にリハーサルを行っていないと、当日にトラブルが発生してしまい対処できないリスクもあります。
ウェビナーの本番前には、セミナーの開始から終了まで、通しでリハーサルをしてみることをおすすめします。
また、想定されるトラブルにどう対処するか、事前に対処法を決めておくことも必要です。
社内のシステム担当者に待機してもらったり、配信ツールのサポート担当者の助力を得たりするなどしてトラブルに備えましょう。
予備は備えておく
マイク、カメラ、パソコン、その他レーザーポインターなど、セミナーに必要な機器は、予備品をもう1セット用意しておくと安心です。
また、電池が必要な機器は新しい電池に変えておき、充電が必要な機器は充電の確認を欠かさないでください。
力量のある講師を用意する
ウェビナーの講師は、社内の人間が務めるのか、外部から招聘するのか、参加者の興味やニーズに合わせて選びましょう。
講師は、セミナーのテーマに則したうえで「この人の話を聞きたい」と参加者の興味・関心をひく人選が重要です。
また、講師はセミナーや講演会など人前での話に慣れている人、聞きやすくわかりやすい話ができる人、知見があり質疑応答にも答えられる人、などのさまざまなポイントを踏まえて選ぶようにしましょう。
魅力のあるコンテンツを用意する
視聴者が参加してくれる以上、通常のセミナーと同じく視聴者にとって魅力あるコンテンツを用意して提示しなければなりません。
ユーザーにとってプラスになる情報か否か、見た人にとって役立つ知識を伝えられているか、ノウハウを正しく提供できているかなど、ウェビナーの内容を1度ふりかえってみましょう。
ウェビナーツールにアンケート機能が搭載されていれば、参加者からウェビナーの感想を聞くことができるので、アンケートの回答をもとに参加者の身になってコンテンツを見つめなおしましょう。
費用を抑えて安くウェビナーを開催する際におすすめのツール
ウェビナー配信ツールには、ツールごとに色々な特徴があります。
その中でも今回は安い費用でウェビナーを開催できるツールをご紹介します。
ネクプロ
ネクプロは、セミナー配信のみならず、申し込みや会員管理、分析・レポート機能、全世界に配信できる多言語対応など、汎用性が高い特徴があります。
料金は月額50名で5,000円~と非常にリーズナブルです。
ウェビナー配信はもちろん、参加者の管理からキャンペーンマネジメントまで一元管理できるので効率よく顧客をフォローできます。
▼導入企業
有名企業や教育機関でも利用されていることから、質の高さがうかがえます。
>>ネクプロの詳細をチェックする<<
ネクプロなら実際にウェビナーを体験しながら製品詳細をチェックできます。
ウェビナーを視聴しながら営業担当者とチャットで質疑応答ができるので、疑問や不安を解消することもできます!
導入事例もダウンロードして見ることができるので、ぜひチェックしてみてください。
◆◇◆ウェビナー成功導入事例集のダウンロードはこちら◆◇◆
wellcast(ウェルキャスト)
ウェルキャストは、ウェビナーの開催・顧客育成に最適な企業むけライブ配信システムです。
月額基本料金は800円で、配信・チャット・録画・データ保持などが従量課金で加算されます。
例えば、60分の配信に10人が常時参加した場合、配信料金に録画料金が加算され合計で1,101円となります。
GigaCast(ギガキャスト)
ギガキャストは、企業での利用に特化したウェビナーツールです。
セミナーの頻度や用途に合わせて5つの料金プランがあります。
中でも、利用する分を都度購入するプリペイド制は他社では見られない珍しい料金プランです。
その他にも、定期開催に向く月額固定制や大規模のセミナー向けの従量課金制プランなどがあります。
安い機器でも大丈夫!ポイント押さえてウェビナーを開催しよう!
無料で利用できるYoutubeやSkypeなどのプラットフォームもありますが、ビジネスで使う場合にはサポートがしっかりした有料のウェビナー配信ツールを選ぶのがおすすめです。
これらビジネス向けのツールには、ウェビナーで使える便利な機能や改善業務に役立つ機能も搭載されています。
費用を捻出する箇所と節約できる箇所を見極めて、ぜひコストパフォーマンスに優れたウェビナーを活用してみてください。