ウェビナーシステムを導入しようと思ったとき、一番困るのが選び方ではないでしょうか。
社内研修や製品説明会、株主総会、新卒向け説明会など、最近ではウェビナーを使う企業が増えてきました。
それと同じくウェビナーシステムもまた、日々様々な種類のシステムが誕生しています。
そこで今回はウェビナーシステムを選ぶ上で知っておくべきポイントと、そのポイントを押さえたおすすめのウェビナーシステムをご紹介したいと思います。
そもそもウェビナーとは
ウェビナーとは、インターネットを介してセミナーの様子を配信することです。
オンラインセミナーやwebセミナーとも呼ばれ、オフラインで行われる通常のセミナーにはない長所を持っています。
オフラインセミナーに比べてコストや作業量の削減が可能なため、多くの企業が社内研修や株主総会、製品説明会などに利用しています。
配信する側になったことはなくても、一視聴者として参加したことがある方もいるのではないでしょうか。
私は過去に企業説明会でウェビナーを見たことがあるのですが、オフラインセミナーに比べて質が劣るわけではなく、むしろ家にいながらきちんとした内容のセミナーを受けられたので満足でした。
ウェビナーを開催するにはウェビナーを配信するシステムが必要です。
主催者側は動画を配信し、視聴者側が参加し動画を見ることのできるシステムです。
ウェビナーを開催する企業は、YouTubeのような誰にでも利用可能な動画配信システムとは異なり、リアルタイムでチャットやアンケートを交えながら配信したり、結果の分析をしたりできる機能を持つ専用のシステムを利用することが多いです。
ウェビナーのシステムは専用のものですので、わざわざ契約や購入をしなければなりません。
つまり数あるシステムの中から自社に合ったものを選ばなければいけないのです。
ウェビナーを開催したことがない方にとっては少々面倒に感じてしまうでしょう。
何を基準にウェビナーシステムを選べばいいのか困ってしまいますよね。
そこでウェビナーを配信するなら、自社に合ったウェビナーシステムの選び方を知っておかなければいけません。
ウェビナーシステムのメリットとデメリット
ウェビナーシステムを選ぶには、そもそもウェビナーのメリットとデメリットを把握しておく必要があります。
ウェビナーのメリットを最大限引き出し、デメリットを最小限に抑えられるシステムを選ぶべきだからです。
そこでウェビナーのメリットとデメリットを整理してみましょう。
ウェビナーのメリット1:コスト削減
まずウェビナーはオフラインセミナーに比べて開催コストを削減することができます。
- 会場の貸切費用
- 会場までの交通費
- 資料の印刷代
- セミナーを運営する人の人件費
などがウェビナーシステムを使うだけでカットできるのです。
インターネットを介して配信、視聴を行うので、皆が同じ場所に集まる必要がありません。
インターネットさえ繋がっていればいいのです。
主催の企業は社内の狭い会議室からでも配信でき、視聴者は自宅から見ることができます。
集まる必要がなければ交通費も掛かりません。
また、ウェビナーでは使用する資料を簡単に共有することができます。
紙への印刷も、ホチキス止めも、個人個人への資料配布も必要ありません。
ボタン1つでシステム上にアップロードし、参加者にダウンロードしてもらえばいいのです。
さらにウェビナーは人件費の削減にも繋がります。
大人数を集めて行うオフラインセミナーでは、司会者やセミナー講師、受付、会場への誘導、その他セミナー中の補助などの人員が必要です。
人が必要になるだけ人件費も掛かってしまいます。
しかしウェビナーであれば話し手と、1人2人くらいの補助がいれば問題ありません。
受付はシステムが自動で参加者をリスト化し、視聴の有無を確認してくれて、最終的にレポートにしてくれます。
システムを有効活用することでコストを削減する動きは昔から企業にありますよね。
もしコストカットに厳しい企業でありながらウェビナーシステムをまだ導入していないのであれば、今すぐ導入すべきです。
ウェビナーのメリット2:セミナー開催に関する作業量の削減
メリット1に関連しますが、セミナー開催に関する作業量もウェビナーなら削減することができます。
資料の印刷、会場の受付や誘導だけでなく、開催後のアンケートの集計作業も簡単になるのです。
アンケートはシステム上での回答になるので、紙のアンケートに記入してもらった結果をわざわざエクセルでまとめて集計する必要がありません。
システムが集計すれば、人的ミスによる集計ミスの心配もありません。
またセミナー中に送られてきたチャットの質問や意見もログが残りますので、今後のセミナー改善やサービスの改善につなげることができます。
ウェビナーのメリット3:配信・視聴の容易さ
ウェビナーは配信しやすく、また視聴がしやすいのもメリットの1つです。
極端なことをいえば、ウェビナーシステムとインターネットの環境、話し手さえ揃えばいつでもどこでも配信することができます。
そして参加者は、視聴に用いるデバイスとインターネットの環境さえあれば参加が可能です。
仮に視聴者が北海道、参加者が沖縄にいたとしても、条件が揃っていれば配信、視聴が可能です。
オフラインセミナーでは出会う機会のなかった人とも、ウェビナーでは接触することができ、新たなチャンスを掴むことができます。
今までは商圏が会社のあるごく一部の地域のみだと思っていた企業は、ウェビナーを使うことで商圏を全国、世界にまで広げることも夢ではありません。
ウェビナーのデメリット1:配信や視聴に機器や環境が必要
ウェビナーはもちろんメリットだけではありません。
デメリットもあります。
それはウェビナー開催の絶対条件とも言える配信機器、視聴機器、インターネット環境が揃わなければ開催が不可能ということです。
パソコンやスマートフォンに詳しくない高齢者の方をターゲットにしづらく、インターネットの通っていない場所での配信や視聴はできません。
パソコンやスマートフォンに慣れ親しんだ世代ばかりになる時代になれば、このような心配はいらないかもしれませんが、当分はウェビナーのデメリットとして考えられる項目です。
「これさえあれば開催できる」ということは、逆に「これがなければ開催できない」ということでもあります。
ウェビナーのデメリット2:参加者の反応を直接見ることができない
主催者側にとってウェビナーの大きなデメリットといえることがあります。
それは参加者の反応を直接見ることができない点です。
参加者側はセミナー講師の姿を見ることができますが、セミナー講師は参加者を実際にみることはできません。
いくらチャットやアンケート機能があっても言葉から得られる情報は限られています。
人間はノンバーバルコミュニケーション(言葉以外のコミュニケーション)に大きく依存しているという話は聞いたことがないでしょうか。
相手の気持ちや考えていることを推測する場合、表情や姿勢が大きな判断材料であり言葉はわずかな情報しか与えてくれないのです。
もしウェビナー後のアンケートに「今日はありがとうございました。勉強になりました」と書かれていても、ウェビナー中の参加者の顔が訝しげであったら、そのウェビナーは成功に終わったとは言えないでしょう。
もし参加者の反応が見えていればセミナーの途中で話を変えることもできますが、ウェビナーでは一切できません。
ウェビナーは話す人の技量によって結果が左右されてしまうのです。
ウェビナーシステムを選ぶポイント
ウェビナーのメリット、デメリットはお分かりになったでしょうか。
それでは数あるウェビナーシステムの中から自社に合ったものを選ぶポイントについてご説明したいと思います。
ウェビナーの目的を最初に決める
まず最初にウェビナーの目的を決めましょう。
ウェビナーに参加した人に、最終的にどのような行動をとって欲しいのか、誰をターゲットにするのかによって、ウェビナーの内容や開催頻度が変わります。
ウェビナーシステムを選ぶ際には、話の内容に合った機能、開催頻度にあわせた料金設定が重要なポイントになるからです。
目的なくウェビナーを行うことはおすすめしません。
動画配信以外の必要な機能を明らかにする
ウェビナーの目的がはっきりすればコンテンツも決まってきます。
するとウェビナーシステムに必要な機能が分かってきます。
チャット機能が必要なのか、アンケート機能が必要なのか、一度動画を録画して何度も配信する機能が必要なのか、といったことが分かれば、ウェビナーシステムの候補がその機能を持つものに自ずと絞られていきます。
もし必要な機能をはっきりさせずにウェビナーシステムを選んでしまえば、「いざ配信しよう」というときに頭を抱えることになってしまうでしょう。
複数候補の資料、デモ版を問い合わせ比較する
ウェビナーの目的を決めて、必要な機能をはっきりとさせたら、次は複数のシステムの資料やデモ版を問い合わせて比較してみましょう。
各社のホームページを見て比較しただけでは、結局のところ肝心な部分は分かりません。
ホームページや資料上では記載していない仕様があれば問い合わせて聞いてみましょう。
基本的にどの会社も自社商品を売ろうとしますので、「他社に比べてここが劣っている」「ここはいまいち」という情報は自分で比較して発見するしかありません。
そして複数のものから1つを選ぶとき、実際に使ってみた感覚に勝る判断材料は他にないのです。
デモ版が利用できるウェビナーシステムについては、必ず使い勝手を確かめておきましょう。
料金体系とウェビナー1回あたりの開催費用を求める
ウェビナーシステムは提供会社や機能などに応じて様々ありますが、料金体系も様々です。
月額制のものもあれば従量課金制のもの、プリペイド制のものなどがあります。
もし1ヶ月につきウェビナーを何度も配信する予定があるのであれば月額制の方が1回あたりの開催費用が安くなるかもしれません。
逆に月に何度も配信せず、配信スケジュールの目途が立っていないのであればプリペイド制や単発での購入のものが向いているでしょう。
機能や使い勝手などの今まで比較してきた条件が同じであれば、あとは料金の安さで選んでみてもいいと思います。
セキュリティに問題はないか確認する
ウェビナーサービスを利用する上で、特定の人にのみ配信する際にはセキュリティができるだけ高いサービスを選びたいですよね。
動画配信形式を把握しておくことで、セキュリティレベルの高いサービスを判断することができます。
PCやスマホなどの端末に動画をダウンロードして視聴する形式です。端末にデータが保存されてしまうので、セキュリティは低めです。
動画を端末にダウンロードしながら再生する形式です。こちらも端末に保存されてしまいますので、ご利用の際は気をつけましょう。
インターネット回線上で動画を配信します。最近では、映画やドラマをインターネットで観ることのできるサービスがありますよね。それらのサービスもストリーミング形式を使用しており、端末にデータが残ることがないので、セキュリティが高めです。
ウェビナーサービスを利用する際は、配信形式を参考にしながらサービスのセキュリティレベルを確認してみましょう。
また、さらにセキュリティレベルを高くしたい場合は、ログインIDとパスワードを設けて、関係者以外には閲覧制限をかけてみましょう。
おすすめのウェビナーシステム
ウェビナーシステムを選ぶ際のポイントについてお伝えしました。
最後におすすめのウェビナーシステムを紹介したいと思います。
今回の記事でご紹介したウェビナーシステムを選ぶポイントを踏まえ、あなたのケースに合ったシステムが見つかれば嬉しいです。
ネクプロ
ネクプロは、安さ、機能、セミナー開催のトータル支援の3点揃ったサービスです。
ウェビナーシステムだけを契約しても、結局開催の準備をするのは人間ですから、セミナー開催の支援も受けられるのは助かりますね。
「ウェビナーが初めて」「専用の機器を使うのが不安」という方にも、「十分な機能を持ったウェビナーシステムを安く使いたい」という方にとっても、おすすめのウェビナーシステムです。
ライトプランなら月額5,000円です。
ウェビナーをじっくり行いたい、コンテンツマーケティングに力を入れたいという方向けのスタンダードプラン・プレミアムプランも用意されているので、ウェビナーに慣れてきたらそちらを使ってみてもいいでしょう。
導入企業には有名企業や大学がおり、ウェビナーシステムとしての質は確かなものでしょう。
マイナビ社のネクプロ活用事例は記事にもなっているので、使用感や機能面なども参考になると思います。
参考記事:
ウェビナーとは?マーケティングで今注目のネクプロを試してみた
>>ネクプロの詳細をチェックする<<
ネクプロなら実際にウェビナーを体験しながら製品詳細をチェックできます。
ウェビナーを視聴しながら営業担当者とチャットで質疑応答ができるので、疑問や不安を解消することもできます!
GigaCast(ギガキャスト)
GigaCast(ギガキャスト)は料金プランの豊富さが強みのウェビナーシステムです。
プリペイド制、月額固定制、ワンショット利用、従量課金制などに対応しています。
とにかくお得にウェビナーを開催したいという方におすすめです。
V-CUBE(ブイキューブ)
V-CUBE(ブイキューブ)は「聴く」ということを重視した高音質のスピーカーを使ったウェビナーシステムを提供しています。
ウェビナー参加者に届く情報は、視覚と聴覚からによるものです。
できるだけきちんと相手に内容を伝えるには音が良く聞こえることが欠かせません。
またOffice365との連携ができるので、マイクロソフト商品を利用している企業では使い勝手が良くなるかもしれません。
Jstream(ジェーストリーム)
Jstream(ジェーストリーム)は、国内最大級の1,500アカウント以上で導入されているウェビナーシステムです。
動画の配信システムだけでなく、それと連動した動画共有アプリや、ウェビナー配信するためにそもそも必要な動画の企画・制作なども行ってくれます。
ウェビナーに関する全般についての支援が欲しい方におすすめです。
ただし複数あるサービスをあれもこれもと追加することで予算が増える可能性があるので、ウェビナーにあまりお金を掛けられない企業は予算配分に気をつけなければいけないでしょう。
ウェビナーシステムの導入事例を参考にしてみよう!
ウェビナーシステムの選び方についてご紹介してきましたが、選ぶためのポイントだけでなく、実際にウェビナーシステムを導入した事例を読んでみることをおすすめします。
経験者の話を通して実際に自社にウェビナーシステムを導入した場合を想像することで、欲しい機能や選ぶ際に見るべきポイントがより分かりやすくなるでしょう。
今回ご紹介したウェビナーシステムを選ぶポイントや導入事例を参考に、ぜひぴったりのウェビナーシステムを見つけてください。
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